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水レ非、石レ非 008

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美しく光を溜めるガラスのオブジェ。 窓辺に置いて光を溜めて、美しさを感じていただきたいアートピースです。 まるで水のしづくが溢れ、まさに今動いている瞬間を切り取ったかのよう。 サイズが様々ありますため、唯一無二、お気に入りの作品をぜひ見つけてください。 ペーパーウェイトやオブジェ、小物のディスプレイ、大きなサイズではお菓子などの器としてもご利用いただけます。(ただし、汁気のあるものは溢れてしまうため適さないです) 重さ 317g *全ててづくりでどれひとつ同じかたちはございません。 *気泡を含む仕上がりです。 *ガラス製品となりますので、取り扱いには十分ご注意ください。 作品名 「水レ非、石レ非 (みずにあらず、いしにあらず)」 ~光との無声の対話 豆椿DM展の作品制作について   大阪府箕面市にあるいなりのお店「季節といなり豆椿」にて開催されるDM展に出展するための作品づくりです。 私は2018年に「素のさき」というタイトルの個展を豆椿で開催しました。 今回開催される展示は、私を含む過去に展示した全ての作家の新たな作品と各々の個展のためにつくられたDMを展示し、食事会を開催するという試みです。   さて、私は今回、ガラスが自然と固まったような作品で出展いたします。 今回、なぜこのような作品をつくりたいとおもったのか? 大きく理由は二つあります。   ひとつは、お店の玄関外のコンクリート土間に一部、水たまりをモチーフにした土間埋め込みのミラーがあり、季節ごとのいろいろな風景を映し込んでいます。これはこのお店が「いなりを通して季節と出会う」というテーマを掲げていることが一因となっていて、設計をした建築家田中郁恵さんが季節、風景との関わり方を意識した遊び心が現れています。特に桜の咲く時期には、前面道路の桜並木と春の澄んだ青空を小さく映し込み、素っ気ないモルタルの表情に小さな借景を作り出します。   もう一つは、ガラス面の大きなこの店内には、営業時間である日中の自然光がさまざまな要素からのリフレクションを経て、店内に光と影をつくり出します。大きな和紙のテーブル(ハタノワタルさんの施工)にも光は差し込んで、その反射で店内には季節や時間により刻一刻と変化する光と影の風景が立ち現れます。 そんな日々の移ろいを受け止めるためにほぼ白系(面によってわずかに色を調整し変化をつけている)の内装を設計しており、どの面もわずかに色や素材に変化をつけた光と影を受け止めるキャンバスとなっています。   このような現在のお店の在り方に器をつくる作家でもない私がどう関わるのか? 光と影を生み出す装置としてのものの在り方であれば、他の作家と並んで入ることができるのではないか?と思った次第です。   外の水たまりと呼応する様に、店内のテーブルに佇む水の雫のような存在が、時に甘味の器となり、時に光を受け止めて、店内を光(または光をまとった影)で彩ることができたなら。 このガラスのしずくをどこかに置いて光を受けた時、店内のどこかにその瞬間の小さな光の痕跡が現れてくれたら、玄関のミラーのように、小さく光の風景を届けられるような気がした。     コンセプト・デザイン 大橋史人 制作協力 nora glassworks

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